金沢・湯涌温泉の秀峰閣へ行った話

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みんなは金沢の湯涌温泉をご存知だろうか。

アニメ「花咲くいろは」を見たことのある人や、温泉好きならば知っているだろうと思う。

2018年3月の話。私は沖Pと一緒に金沢の湯涌温泉へ行った。

秀峰閣という老舗旅館が、2018年3月下旬で完全に廃業するという。

この旅館は、アニメ「花咲くいろは」のロケ地になった旅館のひとつ。主人公の同級生の祖母が女将を務める旅館のモデルとなっている。

その老舗旅館「秀峰閣」が無くなる前に、2人で泊まりに行こうという話になった。

日本の3月、北陸地方はまだまだ寒く、雪が深い。高速道路の路面は凍りついている。

スタッドレスタイヤの車をレンタカー会社から借りて、沖Pの運転にて金沢を目指した。

首都高速から、北陸自動車道を目指すルートで向かった。

高速道路は、埼玉県の上里SAから急に寒くなり、新潟県の名立谷浜SAの辺りからすっかり雪景色になっていった。雪は静かに降っていた。

湯涌温泉は、「隠し湯」や「秘湯」という表現がぴったりだった。

人里離れた温泉街で、雪の効果もあって静かだった。

アクセスとしては金沢駅から車で約20~30分で行ける丘陵地の奥にある。

雪の積もる山道を車で抜けて行くと、温泉街が広がる。

温泉街には、温泉旅館、江戸村、食堂、お土産屋、神社、湖などがあった。

今回行ったところは、秀峰閣、白鷺の湯、竹久夢二館、高尾食堂、湯涌江戸村、そして、大津港からくり館。

沖Pは何回か、大学時代の友人のM監督と一緒にこの温泉街に遊びに来ている。

2人とも「花咲くいろは」のファン故に、観光したとのことだった。

今回は雪が2mくらい積もっていたので、行ける場所に限りがあった。

時期によっては、「花咲くいろは」の劇中に出てきた「ぼんぼり祭り」が開催されている。

ちなみにこの祭は、すっかり地域に定着している様子である。


街をぶらぶら歩いた後、秀峰閣にチェックインした。

客室(唐松の間)は和室で、大体5.5畳から6畳くらいの部屋だった。

畳の部屋、ガラスの二重窓、床の間には薄型テレビと、濃いピンクの椿が2本生けられた鈍色で鶴口の花瓶があった。

私はお膳に用意されていた「柚子きんつば」を食べて、館内の大浴場の風呂に入った。ぬるめのお湯だったが、じんわり温まる。

大浴場といえど、それほど大きすぎず、洗い場が15台くらいあり、大きな風呂が2〜3種類と、壁に囲われた露天風呂が1ヶ所あった。

また、シャンプーとして置かれていたものは、「五黒香りろうず」という銘柄のもので、それで私の髪の毛を洗うとしっとりした。

ネットで価格を調べたら1本17,000円くらいの売価で、私はびっくりした。

秀峰閣の夕食はご馳走だった。ほっぺたが落ちるような美味しさだった。

出た料理は、前菜の魚卵、のどぐろの焼き物、ふろふき大根、北陸のカニ、天ぷら、アサリの味噌汁、デザートの抹茶プリン。

前菜の魚卵→白子がプリプリしていた。

のどぐろの焼き物→美味しい。とにかく美味しい魚だった。身が柔らかく香ばしくて甘かった。

ふろふき大根→とろける。プリンのようにスプーンですくって食べた。外側の皮も柔らかかった。

カニ→小型で食べやすい。輪島港で獲れたカニだと証明する水色のタグが付いていた。

天ぷら→ベーコンと餅の天ぷらが衝撃的だった。サクッ、カリッ、じゅわ~っという食感。大葉も白身魚も椎茸もサツマイモもどれもサクサクで美味しかった。

抹茶プリン→とろける抹茶プリンだった。プリンの中に寒天や求肥のようなものが入っていた。

味噌汁→ハマグリ並みに大きなアサリが入った味噌汁。美味しかった。

移動で疲れていたので、2人とも早くに就寝し翌朝6時にバッチリ起きた。

朝7時30分ごろ、旅館の仲居さんから朝食が用意された。

メニューは、白いご飯、味噌汁、温泉卵、漬物の入った小鉢、1人用の鍋、みかん、焼き海苔、焼き魚。非常に健康的な和食メニューだった。

食後にはコーヒーが用意された。コーヒーのカップ&ソーサーは、レインボーな磁器のものと、ブルーベリー柄の染付の磁器の2種類の器で来た。

私はレインボーの器で飲み、沖Pはブルーベリーの染付で飲んだ。

もし私が茶道部ならば、ここで「良い器ですねぇ。この色が素敵。」とか言うのだろう。

コーヒーは、澄んだ味だった。余計な酸味やしつこさがなく、スッキリした香ばしさがあった。コーヒーが苦手な私でも「美味しい。」と感じた。

私と沖Pは、秀峰閣で「柚子きんつば」をお土産に買ったのち、料金を払ってチェックアウトした。

こういう、素晴らしい料理を出せる旅館が無くなるのは、勿体ない。そう思った。

そして、湯涌温泉にある観光地を回った。

湯涌江戸村→古民家が移築されている野外展示。入園料を払って中に入った。当時は雪景色だったので、行けるスペースに限りがあった。3月は期間限定で「雛人形」が飾られていた。しかも、三人官女や五人囃子もいる豪華タイプだった。

中でも迫力があったのは、豪商の家。江戸時代の木造建築である。天井がとても高く、家の柱や梁が太かった。江戸時代に繁栄した豪商の家で、移動用の駕籠(かご)をレンタルして売り上げを作っていたとのこと。また、家の中には「大名専用」の入り口や客間があった。寒かったので、あまり長居はできなかった。

竹久夢二館→昔の絵師(イラストレーター)の記念館の一つ。夢二の作品と言うか、恋愛遍歴がわかる展示という印象。女性3人くらいの恋愛模様がわかる展示となっている。

白鷺の湯→夢二館のすぐ近くにある民間温泉。入浴料を払って、楽しめる。女湯の大浴場には大きな風呂が2種類くらいと、ゴザで壁が作られた露天風呂が1種類あった。館内には休憩場所があり、誰でも休める。ここにも「花咲くいろは」のファンがよく来るらしい。

高尾食堂→食堂。平均単価1000円前後で、日替わりランチや麺類などを楽しめる。私と沖Pは、定食メニューを食べた。ボリュームもあり、美味しかった。

湯涌温泉から大津港へ移動する。雪の丘陵地(ほぼ山の中)を、下って金沢の街へ行き、そのまま大津港へ行った。

山→街→港といった感じの移動である。

大津港は、人の気配があまりなくて寂しいところだった。港には大型のガスタンクが4〜5機並んでいるのが見え、海風が強く吹いていた。

大津からくり館は、円形の建物だった。ドラゴンボールに出てくるドーム型の建物(ホイポイカプセル)に似ていると思った。

館内には、からくり人形による「金沢の地名の由来」の説明コーナーや、木材でできたパズルがたくさんあった。

それを沖Pと一緒に解除をして回った。館内にいる子供たちがパズルが解けなくて直ぐに飽き、ひとり、またひとり居なくなる中、我々は夢中になって解除して回った。

以下、特に面白かったパズル

サイコロ型の木製パズル。サイコロの1、2、3、4、5、6、を数字の順番に上に向けると、フタが開くパズル。

北斗七星と北極星がフタに書かれた木製の箱。北の方角に向けて、少しずつフタをずらして行くと開くパズル。

あっという間に閉館時刻30分前になってしまい、からくり館を出た。

近江町市場にて、旧友夫妻と合流し、寿司とお茶を飲食した。

寿司屋は普通に観光地価格だった。全く安くない。

香林坊の東急スクエアの裏手に流れる水路にて、とある喫茶店に入った。そこでは、旧友夫婦の赤ちゃんや柴犬の写真などを見せてもらった。

友人たちとは駐車場で別れ、そして、帰路に着いた。

高速道路で走るなり、吹雪に遭遇した。

新潟県に入る県境のところで、雪が強くなった。

電灯の無い高速道路をヘッドライトのみで移動している。

想像してみてほしい。真っ暗な車道を、自分のライトだけで照らしているのを。

しかも雪が降っているから、足元や前の車がよく見えない。

暖房の影響か、みるみるうちに窓ガラスが曇り、白く染まっていく。

私は、大急ぎでフロントガラスを拭いた。

沖Pは必死にハンドルを握って、車間距離を取りつつ進んだ。

緊張感が半端無い状態だった。

猛吹雪で、車の下半分が見えない状態。

パーキングエリアがあるたび、休憩した。

そして、車内泊をして早朝に東京へ帰った。

ここで反省すべき点としては、猛吹雪の中、無理して車で走ったこと。

高速道路沿いのホテルに、宿泊すれば良かった。

レンタカーは十分な日程で借りていたので、ホテルに1日だけ宿泊して体力も万全な状態に整えた上で帰れば良かった。

それが今回の旅行の一番の反省点だと思った。


次にもし、金沢や湯涌温泉に旅する時は、夏の時期か「ぼんぼり祭り」の時期に行ってみたいものである。

「秀峰閣」が無くなる直前に、沖Pと一緒に美味しい料理と温泉を味わうことができて良かった。

ちなみに金沢の名物「柚子乙女サイダー」は東京の有楽町にある石川県アンテナショップ「いしかわ百万石物語・江戸本店」に行くと、高確率で入手できる。

静かな温泉に行きたくなったら、またいつか行こうと思う。

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