「森羅万象アートで開く隅田川」の感想レポ


こんばんは。こなみです。

23日は、講演会を両国の「YKK 60ビル AZホール」へ聴きに行きました。

会場は、両国駅の東口から歩いて15分~20分くらいの場所です。

三ツ目通りと清澄通りの間にある場所で、ちょうど「北斎美術館」からまっすぐ

簡単に内容をまとめると、葛飾北斎の企画展示のPR、墨田区で芸術活動をする人々の活動報告、有識者によるトーク会でした。

思うままに、感想を書いていきます。

「第一部の感想」

国際浮世絵学会会長の小林忠氏と、墨田区の北斎美術館の橋本光明氏と、小布施の北斎館館長の安村敏信氏が講演会に登場していました。

3人とも、葛飾北斎が大好きで、北斎について熱く語りたい!!!という様子でした。

また「葛飾北斎の作品はもっと国内に知られて欲しい!特に子供達の認知度を上げたい!北斎の日本国内評価をもっと高くしたい!」というような主張をしていました。

3人が言うには、日本国内よりも海外の方が葛飾北斎の人気度は高く、アメリカの雑誌「LIFE」では「この1000年にて最も重要な功績を残した人物100人」の中に日本人で唯一、葛飾北斎が86番目にランクインしているとのことです。北斎、流石っすね!

今年2019年は、葛飾北斎の没後170年ということで、墨田区の葛飾北斎美術館ではレアな作品が一同に会する企画展示が次々と行われるとのことです。

ここでいう、レアな作品の定義とは・・・

1、古すぎて保存状態が危ないもの。

2、貸し出しの許可が下りないもの。

3、他国や、他の自治体にあるもの。

上記のレアな条件に当てはまる作品では、橋本氏が言うには「ワシントンDCのフリーア美術館にしか無い作品」です。

こちらは、所蔵主の遺言により、門外不出となっているとのことです。

それを、キャノンと京都文化研がデジタル化して複製し、展示するそうです。

作品は、「玉川六景」や「波濤図」が出るのだそうです。

また、千葉県野田市のキッコーマンの北斎コレクションからも珍しい作品が貸し出され、企画で展示されることが決定し、北斎の絵が使用された「小布施の祭り屋台」も企画で展示されるとのことです。

45分と言う時間はあっという間に過ぎ、講演会に出た館長たち3人とも、話し足りない様子でした。私も、「まだ聞き足りない。」という状態でした。

北斎美術館という施設は日本には墨田区と長野県小布施にしか存在しないとのことです。(2019年現在)

葛飾北斎の画風(作風)は、コロコロ変わるという特徴があり、これが海外の人々から「面白い!」という評価を得ているとのことでした。

北斎は70歳代の時に「富嶽三十六景」を描いており、数え年90歳で亡くなるまで実に様々な絵を描き続けていたそうです。

当時の平均寿命は50歳でしたが、北斎のことが記録されたものによると本人は臨終の時に「あと5年、10年、生きることが天から許されたら、本物の画工になれたのに。」と言ったそうです。

もし、本当に100歳ぐらいまで北斎が生きていたら、一体どんな素晴らしい作品ができていたのでしょうか。色々なエピソードを聞くたび、凄い絵師です。

3人の館長たちの北斎愛を聞いて、「北斎すげーな。今年は絶対に展示を見に行こう。」と思った私でした。

以下、会場で入手した「墨田区 北斎美術館」のチラシにあった今後の展示会情報を載せます。

・企画展「北斎のなりわい大図鑑」2019年4月23日~6月9日まで。

・企画展「綴プロジェクト高精密複製画で綴るスミソニアン協会フリーア美術館の北斎展」2019年6月25日~8月25日まで。

・仮題「北斎没後170年記念 茂木本家美術館の北斎名品展」2019年9月10日~11月4日まで。

・仮題「北斎没後170年記念 小布施北斎館の名品展」2019年11月19日~1月19日まで。

・仮題「北斎師弟対決」2020年2月4日~4月5日まで。

楽しみですね!!!

「第二部の感想」

墨田区の独自のアートプロジェクト「隅田川 森羅万象 墨に夢」略して「すみゆめ」に企画・参加した人々の活動報告会でした。

墨田区公式「すみゆめ」チラシの文章から引用すると、

”「すみゆめ」は北斎美術館の開館を機に、2016年にスタートしたアートプロジェクトです。

北斎が生涯を過ごした「すみだ」の地を中心とする隅田川流域で、芸術文化に限らず、森羅万象あらゆる表現を行なっている人たちがつながりながら、この地を賑やかに彩って行くことを目指しています。

「北斎」「隅田川」をはじめとした、地域資源を活用する多彩な活動の展開を通じて、区民やアーティストが主体的に参加する場や機会を広げています。”

とのことです。

まぁ、簡単に書くと、地元出身の偉大な芸術家にならって、墨田区の特性を最大限に活かし、地域活性化を狙うというもの。そんな感じです。

発表に出たのは全部で20組の人々。それぞれ、色々な活動内容があって面白かったです。

印象に残っていたのは、「プラネタリウムに巨人を映して、みんなで踊ったりヨガをやるイベント」、「つまみ細工」、「隅田川を墨田区側と台東区側でヤッホーとやまびこっぽく叫び合うイベント」、「隅田川の吾妻橋付近にて行う音楽イベント」、「隅田川の橋18箇所全てを回るイベント」、「映画上映会」でした。

みんな創意工夫がされていて、面白かったです!歌、踊り、祭り、工作、映画、音楽、演劇、朗読、絵画、料理、落語、ありとあらゆる文化的な表現が出ていました。

表現方法は、公序良俗を守り、「墨田区の資源を活かし、区民と活性!」みたいなコンセプトに合っていればなんでもOKという印象でした。

ちなみに、2019年度「すみゆめプロジェクト」は今まさに墨田区で募集中です。

チラシによると、申請期間が2019年4月1日(月)~4月25日(木)まで。

応募締め切りが2019年4月25日(木)必着。

活動のメイン期間が2019年9月1日(日)~12月25日(木)。

「公募説明会」

3月9日(土)13:30~14:30に生涯学習センターで実施。

3月14日(木)19:00~20:00に墨田区役所1Fのリバーサイドホールミニシアターで実施。

皆さんもね、もし良かったら応募してみてください!

私は、他の方法で盛り上げようかと思ってます。

「第三部の感想」

第三部では、有識者たちのトークショーでした。

シンポジウム、ディスカッションとのことなのですが、実際は彼らの活動報告と「文化芸術の地域における役割や産業・観光に与える効果」についてのトークを見て楽しむ感じでした。

有識者のメンバーは、梅澤高明氏、鈴木康広氏、橋下麻里氏、林千晶氏、牧野友衛氏。

強烈だったのは、鈴木氏の作品紹介。「ファスナーの船」「遊具の透視法」「まばたきの葉」「空気の人」「蛇口の起源」など。

特に「蛇口の起源」「遊具の透視法」「空気の人」の作品制作秘話が、面白かったです。

「蛇口の起源」・・・蛇口から出る水の写真。蛇っぽく写った瞬間の写真を集めたもの。

「遊具の透視法」・・・球体の回転式遊具でクルクルと遊んでいる子供達の映像を撮影し、夜に同じ遊具へ投影するというもの。公園で、電源を借りるときのエピソードが面白かったです。

「空気の人」・・・透明な空気人形を、あちこちに出現させる作品。空港に浮かべたり、巨大なものを金沢21世紀美術館の芝生にお昼寝させたり、外国の間欠泉で吹っ飛ばしたりした瞬間など。間欠泉の写真が勢いがあって面白かったですね。

私は、彼らへの質問の紙に「隅田川または墨田区で芸術祭ができる可能性はありますか?」と書いて係員に渡しました。

すると、地元出身である牧野氏によると「できる可能性は高い。」とのことでした。

東京には大きな芸術祭が無く、世界的にはアートの街としての認知は低いそうです。

これが、他の地域・・・例えば、瀬戸内芸術祭の豊島(てしま)などが世界に知られているとのことです。

また、梅澤氏によると、台東区と協力して行ったり、夜の経済活動も考慮に入れて欲しいとのことでした。

第一部~第三部まで、どれもみな面白い講演会でした。

私は、今回の講演会を聞いて、また色々とアイデアが浮かんできました。

このサイトやSNSなどを活用して、形にしていきたいです。

ご覧いただき、ありがとうございました!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です