実写映画版「翔んで埼玉」の感想


こんばんは。こなみです。

2019年3月。実写映画「翔んで埼玉」を観てきました!

ネタバレを含む感想を書きます。

映画の冒頭で、原作者・魔夜峰央が「この作品はフィクションです。」と言う前置きを行うシーンがあります。

「現実の世界」とラジオから流れてくる「都市伝説の世界」が交互に出てきます。

現実の世界・・・熊谷在住のとある3人親子。父(ブラザートム)は熊谷出身、母(麻生久美子)が千葉出身、娘(島崎遥香)は東京に住むことに憧れる20代。

この家族の娘が、結納の挨拶に向かうため、父の運転で車移動している世界。

父と母が、移動中にかけていたFMラジオ「Nack5」から流れてきた「埼玉にまつわる都市伝説」を聞き入ってしまう。

都市伝説の世界・・・東京都が絶対的権力を持っていて、他の都道府県(特に埼玉)が差別され虐げられている世界。通行手形が無いと東京に入れない。

主人公は壇ノ浦百美(二階堂ふみ)と麻実麗(GACKT)。

「ローカルネタで面白かった点」※順不同です。

・武蔵国の成り立ちと歴史。

・熊谷の夏の暑さで目玉焼きを調理する描写。

・唐突に「十万石饅頭」のCMソングが、ラジオ「Nack5」から流れる。

・空気テイスティングのシーンで「インド料理店の多い西葛西」が出てきた点。

・背景に現れる「山田うどん」。

・埼玉県出身の家政婦役として益若つばさが出ている。益若つばさといえば「しまむら」。

・しまむら、赤城乳業、安楽亭という埼玉に本部のある大企業が終盤にドーンと出る。

・池袋が埼玉県民の楽園のように扱われている描写。

・千葉県の「東京」ネタ。「ドイツ村、ららぽーと、ディズニーランド」など。

・神奈川県知事が「崎陽軒のシウマイ」を東京都知事に贈る。

・しかも「崎陽軒シウマイ」の醤油入れ「ひょうちゃん」を収集してる描写がある。

・地域ごとのクラス分けによる八王子の扱い。

・ひらがなの「さいたま市」の扱いの酷さ。

・埼玉県のへそを自称する「東松山市」。

・浦和と大宮の住民が張り合っていて、「与野は黙ってろ!」という描写。

・常磐線の地方っぽさがやたらと強調されてる点。

・群馬県がジャングルで未開の地という描写。劇中ニュースで「未確認生物発見!」と出る。

・父の「チバラギ発言」に対する母の激怒そして夫婦喧嘩。

・千葉県の地引網と落花生の猛プッシュ。

・千葉軍代表の父親が、千葉ご当地ミュージシャンである「ジャガーさん」。

・千葉軍代表の側近が海女さん2人組。

・埼玉VS千葉の決戦の地が流山。

・その対決内容が、ご当地有名人を自慢する合戦。館山のYOSHIKI VS 蕨の高見沢とか。

「映画に出てこなかった埼玉ネタ」

・川越の歴史的・文化的な強さ

・ぎょうざの満州

・狭山茶

・川越のサツマイモ

・川越のクレアモール

・喜多院と五百羅漢

・くらづくり本舗

・浦和レッズ

・ご当地キャラ「こばとん」

・テレ玉

・渋沢栄一

・長瀞の川下り

・秩父のセメント工場

・秩父のわらじカツ

・鴻巣の運転免許センター

・川の博物館

・吉見百穴

・埼玉古墳群

・巾着田の曼珠沙華

・四里餅

・サイボクハム

・道切りの風習

・羊山公園の芝桜

・忍城

・カインズホーム

・高麗川

・新河岸川

・さいたまスーパーアリーナ

・川幅うどん

・古代蓮の里

・森林公園

・嵐山町

埼玉県って、思った以上に色々なものがあるんですよね。

原作漫画が1982年、1983年に「花とゆめ」別冊で連載されていたとのことなので、漫画に載っていないネタもあったかもしれません。それに、Jリーグ発足は1993年ですし。

とにかく面白かったです!

雰囲気的に、少女漫画とBL要素とディストピア要素がありました。

主人公・百美は女優さんが演じていますが、原作と同じく「男」という設定です。原作通り麗に惹かれ、恋する乙女そのものになります。

百美は最初は麗のことを嫌っていましたが、割と簡単に恋に落ちてしまいます。「毛糸を買いに行こう。」とか「アイスを食べさせて欲しい。」とか、とにかくかわいいです。

物語的には最終的に、埼玉と千葉が結託して東京と戦います。

東京都知事の不正および悪事が白日のもとにさらされ、埼玉県民と千葉県民や他の県民に平和が訪れ、不思議な感動が広がります。

芸術的な観点としては、衣装が美しくて良かったです。原作の雰囲気を守った衣装でした。クオリティは高かったのではないのでしょうか。

例を挙げると・・・ディスコで踊るバニーガール、主人公たちの貴族風レース刺繍の衣装、劇中の名門校のAクラスとBクラスの制服、麗の家政婦のメイド服、埼玉デュークの部下たちが着用していた戦国時代の武士みたいな服、各地の県民が来ていた農民や漁民みたいな衣装などです。

ディストピア要素としては、劇中に出てくる名門校の埼玉県民クラスが「ボロボロの家屋」だったり、学生の服装が戦時中の子供みたいなツギハギだらけの服だったり、

東京都の警備員が特殊なゴーグルで「都民」と「埼玉県民」を見分けて強制送還している描写が隠れキリシタンの弾圧みたいだと思いました。

トンデモ系の映画だと「第9地区」という作品にも雰囲気や要素が似ていたと思います。

「第9地区」だとアパルトヘイトが元ネタなので問題がまた深刻なものになりますが、宇宙人と居住区を分けている描写や、宇宙人が地球人に差別されている様子が共通点だと感じました。

終盤で埼玉と千葉が結託して東京都庁で戦うシーンでは、デコトラやターレー、大型バイク、ヤンキー風の車などの乗り物が登場します。圧巻です。

県民たちは、自分たちの力で地位の向上を勝ち取り、平和な世界をもたらします。

その様子が他の作者の作品ですが「ベルサイユのばら」を想起させます。

その後、主人公たち埼玉県民が埼玉の良いところは「ほどほどに満ち足りている点(生活インフラ、資源、産業、ショッピングモールなど)」だと主張し、

「日本埼玉化計画」と「世界埼玉化計画」を発動させて物語が終わります。

埼玉のことをあまり知らない人も、楽しめる映画だったと思います!!

気になるひとは、ぜひ、一度見てみてください!

ご覧いただき、ありがとうございました!

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