奇想の系譜展 感想


こんにちは。こなみです。

上野の東京都美術館にて、「奇想の系譜展」を見て来ました。

冒頭の漫画は、長沢芦雪の作品で見た犬が可愛くて衝撃的だったので描きました。

ちなみにグッズも買いました。

私は合計2回見ました。1回目は3月27日に見て、2回目は3月29日です。

なぜ2回も見たかと言いますと、1回だけでは十分に見ることが出来なかったのです。

美術館によく行く人なら理解できると思うのですが、人気作家の展示会だと混雑でゆっくり見ることはできません。

特にガラスケースに展示されている絵巻物や小さな浮世絵などは、人が密集するとじっくり見ることが困難で、並んだとしても時間がかかります。

また、時期によっては展示品が違うものに変わったりするので、ファンであるお客さんは何度も展示会に足を運ぶことになります。

今回の「奇想の系譜展」は、若冲、蕭白、芦雪、又兵衛、山雪、慧鶴、其一、国芳といった日本の人気作家の絵が一堂に会するレアな展示会です。

さて、私の場合ですと、2019年の3月はあっちこっち遊びまわっていたので、肝心の展示会に行けたのが3月下旬でした。

私が見た作品は、後期展示の内容でした。

順不同でタイトルも忘れまくっていますが、印象に残った作品について、感想を書きたいと思います。

「若冲」

・鶏図押絵貼屏風・・・鶏の墨絵がすごく迫力がありました。等身大の鶏で、特に雄鶏のトサカのプルプルした質感や尾っぽのファサッとした感じが凄く良いです。解説や図録によると、晩年の作品とのことです。

・白梅錦鶏図・・・鳥の羽毛の描写が凄い。カラーで裏から色をグラデーションで塗ったり、幾重にも塗り重ねたような感じなのに全然重たくないです。ふわふわした羽がとても美しい絵です。

・虎図・・・凄い。この展示の中では現実の虎に近いです。獣特有の毛並みとか、肉球のずっしり感が凄く良いです。

・葡萄図・・・普通にインテリアとして使えそうな絵だと思いました。若かりし頃のジョープライスさんが、大金でパッと買うのも何となく理解できました。

「蕭白」

群仙図屏風(白黒の方)・・・コイは、ゲームに出るモンスターみたいな描写だった。まるで、カプコンのゲーム「モンスターハンター」の魚竜ガノトトスだと思いました。

群仙図屏風(カラフルな方)・・・凄みはあるのですが、お客さんの前では飾れない屏風だと思いました。保存状態が良かったのか、とてもカラフルです。

右側の屏風に描かれた竜は迫力があり、鱗や角が硬そうで良い感じです。

仙人達は怪しい感じが出てました。端的に言って、いかがわしい仙人が3人くらいいました。子供たちは、ハッキリ言って凄くブサイクでした。

・美人図・・・表情から危険な様子が出ててやばかったです。いわゆるヤンデレとか黒化という状態。ラブレターを歯で食いちぎっている美女です。

・虎図・・・ネコみたいでした。

「芦雪」

・白象黒牛図屏風・・・大きな屏風でした。白象のシワシワ感がリアルなのと、黒牛のズッシリ感が好きです。黒い牛の傍らにいる犬がゆるキャラみたいでとっても可愛かったです。

・竜図襖・・・竜が襖をビリビリと切り裂いて飛び出して来そうな迫力のある絵でした。

「又兵衛」

・常盤御前の悲劇が描かれた絵巻を見ました。私が見たのは5巻目で、常盤御前が流血して死にかけているシーン。欲をいえば、会期中に全部見たかったです。特に牛若丸が仇討ちするシーンを。

・もう一つの絵巻は大変キラキラしていました。簡単に説明すると、牛若丸と姫のラブラブの様子を描いたもの。金色の塗料があちこちに使われていた絵巻でした。

「山雪」

・蘭亭曲水図屏風と韃靼人狩猟打球図屏風・・・まるで、RPGゲームのマップ絵みたいだと思いました。あるいはシールブック。とにかく個々の登場人物の描写が細かいのです。

世界観と作者は異なりますが絵本「14ひきのおひっこし」とか「14ひきのぴくにっく」の緻密さを連想しました。

「慧鶴」

この人の作品は、全体的に極太い線のタッチです。筆で力強く重いっっきり描いてます。

・はまぐり観音・・・超可愛かったです。特に、周りに描かれたサブキャラ達が、海の生き物を擬人化したもので、とっても漫画的なキャラクターでした。

「其一」

・四季花鳥図・・・若いデザイナー達に見て欲しいと思いました。特にAI(イラストレーター)でベクター線で絵を描く人は見て欲しいです。あと、ロゴのデザインをする人にも。

手書きの絵だけど、イラレのベクター線で描いたような絵です。

私個人は、この絵に描かれているヒマワリの花やアヤメや赤い花が、高度なベクター線イラストのように見えました。

・百鳥百獣図・・・東洋風の「動物いっぱいパラダイス」という雰囲気の絵だと思いました。この絵で好きな部分は、幻獣も百獣にカウントされていること。

麒麟が空を飛んでいたり、鳳凰らしき鳥が木に止まっていたり。とにかく空飛ぶ麒麟が可愛いです。

「国芳」

・相馬の古内裏・・・有名な巨大ドクロの絵です。図録の解説によると、滝夜叉姫が召喚した骸骨妖怪が、大宅太郎光圀に襲いかかっているシーンとのことです。

原作の読み物では数百もの等身大のドクロが襲いかかるシーンですが、国芳が巨大ドクロに改変したとのことです。

後世では「がしゃどくろ」のイメージというとこの作品を思い浮かべる人が多いようです。

・宮本武蔵の鯨退治・・・鯨メインの絵です。鯨の水玉模様が可愛い。

・文覚上人那智の瀧荒行・・・滝行の絵。水しぶきの効果線が凄い。

・東海道五十三次の猫ダジャレバージョンの絵・・・猫が可愛い。「日本橋」とかけて「2本の鰹節(2本ぶし)」とか、とにかくダジャレです。

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